あえて挑戦するシリーズ「少子化解消」
2024/12/08
常識的に考えたら「無理ゲー」で、それを事業としてやるなんて更に「無理ゲー」なことに、あえて挑戦する、略して「あえてシリーズ」です。今回は少子化解消です。
日本経済が止まったと言われるのが30年前ですが、それ以前からこの少子化の問題は既に専門家にとっては当たり前でした。「なるべくしてなった」とも言えますし、「わかっていて何もできなかった」とも言えます。少子化については、特に悪いことだと考えない説もありますが、これほどの先進国での少子高齢化現象は前例がないので、ここでは「少子化は未来にとってよろしくないこと」だという前提で当社の思いを書かせていただきます。
今でこそ、経済成長が止まり、先行きの不透明な不安な世の中と言われますが、少し過去を思い出すと、世の中はもっとシンプルでした。子供が大きくなると社会に出て、お金を稼ぎ、結婚をし、子供を授かり、家庭を持ち、今度は子供が学生になり、社会に出て、自分はリタイアし、孫が生まれ、孫の未来に期待をしながら一生を終える。みたいなシンプルな人生設計が多かったはずです。そのステップが人それぞれ数年の前後はあれど、概ね、このようなライフサイクルが繰り返されてきました。
そう、10代後半の「お年頃」からは人々の頭の中は概ね「恋愛80%・仕事や将来20%」が一般的でした(私が1990年代に広告企画を仕事をしていた頃は、これを極端に「恋愛100%時代」と言ったものでした)。つまり、異性と出会い、恋人関係になり、次第に結婚を意識して、遂には結婚に至る。それが多くの若者が歩んできたステップでした。
「でした」と過去形で言ったのは、今現在はそれが「誰もがそうだ」とは言えなくなってきたからです。確かに、豊かになった我が国では、人生においても様々な選択肢から選ぶことができるようになりました。結婚するのも単なる選択肢の一つ。
ですが、実際のところはどうでしょうか。
私は普段から20代の女性の声を聞く機会が多いのですが、女性は特に「出産はしてみたい」という声が多いです。もちろん、結婚すること無く、いわゆるシングルマザーとして子育てをすることも選択肢の一つです。が、一般的にはやはり性交渉があって初めて妊娠・出産に至るので、やはりその相手の男性と結婚して出産すると言うのが多くの方の気持ちではないでしょうか。
一方で若い男性も多くが結婚して子供を授かり、家庭を持つことを願ってはいます。男性も女性も願っているのに、現実には徐々に結婚する年齢が上がり、しない人も増えてきています。つまり、シンプルなライフサイクルが実現できなくなってきています。願いが叶わないということは「諦め」ているということになります。
もちろん、国もこれまで様々な施策を講じてきたのでしょうが、私の印象では、いつからか少子化解消は国も「諦めて」、矛先を変えることを意図的にしているように感じます。つまり、「多様性社会では結婚だけが人生じゃないんだよ」という考えをジワジワと浸透させて、少子化のことなど問題では無かったかのように。。
残念ながら、人間はそれほど劇的には変わらないところがあります。若者の多くが「結婚したい」「子供が欲しい」と思うのは素直な欲求です。それが様々な事情で「できない」⇛だから「それだけが選択肢じゃない」という逃げ道を与えられているようにも思います。
今一度、原点に立ち返って、やっぱり20代は男女の出会いに溢れていて、結婚・育児・家庭などを次の人生のステップとして考えるのが、人として健全じゃないかなと思います(違った考えや意見もアリだというのは、今の時代には当然として)。
今の若者が結婚できないのは、その背景に一番大きいのは経済的な事情だと言われています。何しろそれまでは社会に出たら年々、収入が増えていく社会だったのに、30年前から経済成長が止まり、徐々に平均年収は下がり始め、税金や社会保障費などは上がり続け、手取り収入は更に減り続けています。一例を挙げると、東京23区では年収1000万円では夫婦に子供二人の4人家族が生活するのはかなり困難だと言われています。私自身も東京23区内で生まれ育っていますので、実感として理解できます。人が大勢いるけれど、若者に「出会いから結婚へ向かう」というモチベーションが無くなっているので、そもそも出会いを探そうというモチベーションも無くなるますし、仕事や趣味で日々を充実させることはいくらでもできるので、結婚は選択肢の一つどころか、不人気な選択肢になってしまった感もあります。
これは、根本の対策を講じることができなかった、つまり、経済が落ち込み、その結果として若者が結婚など考えられない時代・社会・空気を作ってしまった現在の50代以上の中高年に大きな問題があったと思います(その当事者たちが自身に結婚が今さら問題にならないことが更に問題)。
当社は単なる零細企業ですし、政界や財界に大きな影響力があるわけでもありません。ですが、この問題を解消できる戦略と方法論を持っています。簡単ではないと思いますが、一度や二度は失敗してもチャレンジし続けるだけの価値ある社会課題だと思っていますので、そこに取り組みます。
もちろん、民間企業ですので、収益を上げることを前提として、社会が困っている課題を解決したいと考えています。
次回は、では具体的に何からどう取り組むことで、経済不況が原因の婚姻モチベーションの低迷を解消するのかを説明したいと思います。
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株式会社ごきげんコーポレーション
住所:福岡県福岡市博多区祇園町2-21-601
電話番号:080-7108-5582
福岡で少子化解消の取り組み
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