地域を空間丸ごと保存する方法

先日、実写VRに関するプレスリリースが発表されました。

当社は株式会社MATRIXの販売代理店でもありますので、この取り組みを各自治体へご提案しております。
「Gaussian Splatting」という技術はまだ馴染みがないかもしれませんが、簡単に言うと、物体の3Dモデルだけではなく、街や地域、施設や店舗などを「空間丸ごと」3D化してしまう技術です。これを生成AIが行なうことにより、これまでの3D生成と比べて非常に短期間で安価に作成することが可能になりました。

高度経済成長期以降、日本では様々な建造物が建てられてきましたが、時間の経過とともに耐久性の問題などで建て替えが必要になっているケースが多々あります。建て替えには多くの場合、解体が必要となり、その費用は膨大です。しかも、古い建物には地域住民などの多くの方の思いでが残されています。これが各地で問題となっています。

これまでは建てる側か利用する側、どちらかが妥協して、諦める必要がありました。今後は、3Dで保存した古い建物を、まるでその場にいるかのようなVR体験とともに残し、新しい建物を建立することが物理的に可能になりました。これは全国の地方自治体にとっては画期的な技術活用だと思います。

更に、解体とは無関係な現存の施設もこの技術で、画像や動画で見せるだけでなく、その場を実写VRで下見することが可能になりました。これまでの観光とは一線を画した新しい観光事業が誕生します。

観光DXと言うと、デジタルツールの導入で止まってしまっているケースが多いですが、ユーザー・利用者側の視点で行われるべきDXとは、このようなケースだと当社では考えています。

3D・VR・メタバースなど、馴染みの少ないキーワードが出てきますが、何かピンと来た方には、平易な言葉で簡単にご説明を行なっています。本当は実際にVRゴーグルを被っていただいて体験していただくのが早いのですが、まずは気軽にオンラインでの説明からいかがでしょうか？