地方移住の障壁その1
2024/12/02
移住する本人にとっては良いことしか無いという結論に至って、いざ移住をしようとした際に、最近になって急に障壁になり始めたのが、「リモートワーク中止」という企業側の意向だ。
事前の準備無く訪れたコロナ禍においても、日本企業はリモートワークに迅速に対応し、出社による「強制密」を回避することができた。その結果、オフィスワークの企業(つまり建設現場や飲食店などを除く)が業績不振によりバタバタと倒産した話はあまり聞かない。
そこそこ都会で、そこそこ自然もあり、生活費が軽減される地方都市に移住をし、リモートワークで仕事は変わらず継続する。そんなライフスタイルを選択するだけで、(長期的ではなく)一瞬だけど、30年に渡って苦しめられた経済不況から脱出できる。国や政府に「社保を下げろ!」「減税しろ!」と言っても国民の声に対しては強硬なスルーを実施し、ゴニョゴニョと官僚が作成した答弁で言い訳を続けるだけなのは分かっているのだから、市民は自らの行動で回避できることを回避するのが得策だ。
ところが、そこに立ちはだかったのが、「リモートワーク中止」だ。
こんな記事もある。リモートワークは「生産性が下がる」のでもなく、「コミュニケーションが希薄になる」のでもない。日本人は次々に登場するツールを各自で使いこなせる能力を持っている。スマホは高齢者には絶対に無理だと言っていた人もいたが、誰もが使えるようになった。今どきは小学生になる前でも使えてる。リモートワークで労働者側が得られる様々なメリットを無視して、企業側の論理(全体としてそういう方向性になったから従わなくちゃ)でリモートワークを無くそうとしている。とても残念なことだが、時代を逆戻りしようとしている。
この発想の根源が東京一極集中だ。物理的に東京が全ての頂点でいようとする考え方。基本的な移動手段が徒歩だった江戸時代以前でさえ、必要なときにだけ上京すれば良く、各地で経済も政治も文化も教育もそれなりに成立していた。何もかも東京に集中させる発想は高度経済成長のドサクサに推進されてきたんじゃないだろうか。知らんけど。
かく言う私は、インターネット登場以前の時代を知っており、世代的にも対面でのコミュニケーションが好きだ。でも、インターネット登場以後の劇的に便利になったコミュニケーション手段は使い倒している。リモートワークは実に自然な流れで、(偶然か意図的かはさておき)コロナ禍は単なるきっかけでしかないと思っている。大企業が率先して行なう逆戻りは本当にひどい。
いわゆる「文明の利器」はとことん活用し、個々の生産性をアップすれば、まだまだこの国には伸びしろがある。特に地方に来てそれを痛感している。逆戻りには毅然とした態度で反対し、当社はオンラインでのコミュニケーションを推奨し続ける。
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株式会社ごきげんコーポレーション
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福岡で地域創生の地方移住推進
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