50日が経過した2023年(地方移住、VR、AI、メタバース)


先を見通すことの意味の無さ

実は私にとっては思い入れでしかない当社【合同会社ごきげんコーポレーション】ですが、複業の一つでもあり、熱く燃えつつも、ゆるゆるとやっています。この2年程はAI自動翻訳のTOP企業にJOINして、急成長が始まりそうだったその会社の「急成長をそのまま一気に加速する役目」を担い、劇的に体質を変えていこうと思った矢先にコロナで挫折(経営的にはキャッシュカウ化して方針を変えた)。取締役を務めていた会社も持株会社化することになりお役目終了(管理だけなら他の人材でいい)。新規事業で立ち上げるVRの世界へ飛び込みました。その後、メタバースという言葉が一気に飛び交うようになりました。今ではメタバース界隈で活動するようになりました。

私がなんで、自分の会社(福岡への移住を推進し、地方を変革する会社)と務める会社(最先端技術を駆使して市場を創造する会社)の複業をしているのかというと、このように劇的に変わり続けることこそが今後の世界のスタンダードであって、これまでの日本で常識となっていた考え方とは違うってことを身をもって示したいという意向があります。社会の変化に最も弱い(知らないまま、無視して何とかなってきた)地方と、必死に変革し続けようとする東京。これをブリッジさせたいと、移住をした2016年からずっと思っていました。

コロナはまだ誰もが記憶に新しいのでわかりやすいです。コロナが来ることは誰も予想することはできず、社会全体が大きく変わるのを経験しました。こんなことが既に起こっていたし、今後はもっと激しく起こるに違いないのです。直近で始まった例で言うと、ChatGPTによるAIの進化です。

AIという言葉は誰でも聞いたことがありました。でも、実態としてはチャットボットと何ら変わりないレベルまでしかAIの学習成果は出てなかったのです。AIは生き物なので、学習し続け、成長し続け、進化していくのです。2019~2020年に私がAI自動翻訳に携わっていた頃はまだまだそのレベルでしたが、その頃に飛躍的に進化が始まりました。デジタルクローンでその一端が垣間見れました。こんな時代になったのかと、知った方はそう思ったに違いありません。かつてはSFの世界でしかなかったことが、いつの間にか現実になってしまった一例です。

AIはある日突然、劇的な成長を遂げてしまいます。そのタイミングは正確な予測もできないし、まさに産まれてきます。ChatGPTの登場で一気に世界が動き始めました。かつて世界中で戦国時代を勝ち残った、天下のGoogle検索が一気に奈落の底へ落とされるかもしれないという状況が来ました。こんなことは誰も予想することはできなかったのです。起こった事態に合わせて、臨機応変に、柔軟に、超速で、変化・変革し続けるしかないのです。

慌てずに基本に立ち返ればいい

冒頭の「CHANGE」の画像は当社のサイトにも載せている通り、私の強い思いの一部です。変化することはめちゃくちゃ重要です。古い日本では前言撤回することが恥ずかしい、みっともない、という風潮があります。私自身もよく言われます。前に言ってたことと違くない?

残念ながら、それでいいんです。ぶっちゃけ、もう、そういう時代なんです。これからの時代は変わることが「正」、変わらないことは「悪」になります。日本の企業は最適化が得意と言われます。常に今が一番最適であると思っています。小さな改善を積み重ねて、日々を過ごすのが日本流です。それにより、コツコツと生産性を上げて、高い収益性を出していたのが20年前まででしょうか。その時代が終わったのです。変化のレベルではなく、常識がガラッと変わるレベルの変革が否応にも求められ、変化しないことは(結果的に)悪となってしまう可能性が高い時代です。

常に「今が最適」と思っている時には、大きな変革は非常に勇気が要ります。簡単にはできないです。しかも、会社という組織になってしまうと、個人でもできないのに、周りの声や意見に耳を傾けてしまい、一向に変化できない事態が続きます。それがこの2年ほど顕著でした。その結果、日本は世界から取り残されたと言われるようになりました。残念なことですが事実は事実として受け止め、ここから変革しないとならないです。

個人的には、この流れ自体はWELCOMEですし、以前から当社が向かっていた方向とも合致しているので、この劇的な社会の変化にも慌てることなく、基本に立ち返るところです(慌ててもいないのが地方企業の大半)。

基本に立ち返り、福岡市の住みやすさを武器に、東京圏から移住を推進します。まずはリモートワークで住む場所を自由に選べる、今の流れを尊重して、東京の企業で勤めながら、住む場所を変えることから推奨します。満員電車に乗ることなく、自宅で(もしくはコワーキングスペースで)仕事をすることの快適さを知っていただきたいです。家族環境などによって様々な課題が発生したら、それを乗り越えていくことが既に十分に可能な社会環境が整い始めました。その次に、東京から移住をした方を地元企業へ転職してもらうことです(最初からそれもアリ)。これによって、地方企業の多くが劇的に変化せざるをえない環境がボコボコと生まれます。従業員の給料を「この地域の相場」と低く抑え続け、販売価格を「この地域の相場」を上げる努力をせず(できず)、王様のように経営者だけが高い給料をもらっていたり、経営者もまた低い給料しかもらえない状態の会社は、東京の血を入れることで中からも変革していきます。この辺りの『企業変革コンサル』は、たぶん、大手コンサルティング企業と言ってることは同じでも実施する内容が全く異なります。ゴールも全く異なります。高いSAASツールを導入させて、社内事務をデジタル化するだけがDXではない、ということと同義です。

まだまだ足りないが、早すぎても価値が無い

とは言え、メタバースも、AIも、VRも、(特に日本では)まだまだ発展途上です。高度経済成長以降の「みんなと同じにしてれば大丈夫」「普通にしてれば成長する」「迷ったら(自分で考えるのではなく)右に倣え」という日本特有の風潮は非常に根強く残り続けています。マスクを未だにほとんどの方が日常生活で使用し続けているのが、その典型的な現象だと思います。海外の方に言わせると「洗脳されているようだ」という現象です。情報は確かに世界中で誰もがほぼ平等に手にすることができるようになりましたが、自ら考え、意思決定し、新しいことに小さく素早くチャレンジ、というのは日本人は本当に苦手になってしまいました。今、メタバースやVR、AIの最先端企業が日本市場で大々的にプロモーションを掛けたりしないのは、この背景を知っているからこそ、「まだ先でいいや日本は」と(ある意味では)見放されてしまった状態です。そうこうしていると、どんどん経済活動が鈍ってしまい、ジリ貧状態が続いてしまいます。それほどまでに日本の状況は厳しく、地方は更に更に厳しいのです。

そのため、当社も申し訳ないと思いつつも焦りません。私個人は性格的に、1兆円でも落ちていたら、今すぐにでも全力で上記を実行に移して、地方から日本を大きく変える活動を始めたいのですが、確実に失敗します。1兆円あれば私一人からでもいけるとは思いますが、現実はそうではないので、戦略的に物事を進まざるを得ず、タイミングがまだ来ないので様子見しています。

メタバースも、AIも、VRも、今はいくらプロモーションをしても、仕掛けても、市場が無いのでその価値が発揮できないまま終わってしまいます。ビジネス的には非常にもどかしいです。