多様性について

上の画像が当社を設立した動機の数々。真ん中にある【CHANGE】が中心です。既に半世紀以上、この国で暮らしてきて、いろいろと感じてきたことが動機になっています。高度経済成長を終えて、「普通にしていれば普通に暮らせる」そんな国にたまたま生まれたのですが、なぜか私自身はそうではない、(大袈裟に言えば)少し違った生き方や過ごし方を求めてきました。幼い頃は当然、知識も情報も足りませんから、徐々に気付いていくのですが、世界は広いし、自分が目に見えていることはホンのホンのホンの一部でしか無いなって気付きが自分にはスゴく新鮮でした。

それが良いか悪いかは結論は永遠に出ませんし、単なる私個人の一つの考えに過ぎませんが、(一部しか知らないことによる)この偏りは危ないなって思っていました。イヤだなとも思っていました。その後、たくさんの情報と知識を得ながら、ドンドン自分を変化させていってるのが今です。まだまだ途中・過程に過ぎないので、成功でも失敗でもなく、もっともっと変わっていきたいと思っています。

私達は社会の中で生活をしているので、ご想像の通り、結果的に私は変わり者ですし、いまだに社会に合わせて生活をする面も多々あります。そうなると、少しずつでも、自分自身が変わるだけでなく、社会が変わることも望むようになってきました。若い頃は、これは単なる「若気の至り」と片付けられてしまうことが大半でした。周りの仲間からもそう言われ続けてきました。それが最近、ノーベル賞受賞者の方のコメントで話題になった『同調圧力』ってヤツです。これまでのブログでも何度も書いてきたことですが、日本人は無意識に『右に倣え』が習慣になっている、世界でも珍しい生き物だと思ってます。宗教で明確に軸が定められている場合は、それに従うのでとてもわかりやすいんです。なんとなく無宗教なのに、なんとなく右に倣え。これはホントに一度違和感を持ってしまうと違和感でしかありません。。同調圧力って、無数に存在しているのが日本の日常です。「それがオトナってヤツだよ」って言い方も合ってると思います。CHANGEとは真逆のKEEPなんですよね。

で、今日の本題の多様性ですが、この言葉は単にジェンダーに関する言葉ではなく、様々な場面において違いを許容すること、と私は理解しています。人はそもそも何かしらの違いがあるものです。その違いを相対的に少数と多数に分けること(数が全て)が行われてきましたが、先進国と言われて久しいこの国で、そろそろ、多数派・少数派ではなく、個を尊重して、違いはアタリマエのこととして認めて、受け入れて、それぞれが違う前提でコミュニケーションしていこう、って時代にようやくなってきたんだろうと思います。そうした時に初めて、これまで多数派の皮を被ってきた自分が、無意識に少数派を排他していた事実にも気付くんじゃないでしょうか。

私自身ももちろんそうです。上に書いた通り、自分で徐々に気付いてきましたが、気付くまでは多数派を構成することが勝ちだと思ってましたし、少数派を駆逐してこそ多数派の価値が上がるとさえ思っていた気がします。目的がそこでしたが、その過程においては、無意識に・結果的に、少数派に対する差別的な行動を取っていたと思います。例えば、優秀な学校に通うことが勝ち組である、そこを目指して突き進むのが正しい、と思っていた時代には、どんな事情があっても関係なく成績が悪い人を下に見る思いがあったことは間違いなかったです。一つの視点(学業の成績)における結果に過ぎず、視点は無限にあり、どの視点を選ぶかは自由だってことに気付かなかったのが子供の頃でした。多様性って幼い頃から学校教育の中でこそ、しっかりと取り組むべきテーマだと思います。

(気になった方はこの本この記事を参考にしてください)

私の中で、多様性はあるべき考え方だと思ってます。性別、身長、体重、容姿、出身地、家庭環境、宗教、趣味、思考などなど、それらは「あ、そうなんですね」と知ることは構わないけれど、それを何らかの判断材料とするのは間違いだと思ってます。それを無意識に行なうことが(多数派では)アタリマエだったので、あえて今、多様性を重視することが求められるようになってきたんだと思います。多様性は今現在の私にとっては非常に大事な、大切なテーマです。なぜなら、冒頭の画像に散りばめられた私の思いや動機は多様性が密接にリンクしているからです。

誰も楽しいとは思ってないのに仕事だから仕方がなく乗っている満員電車。おかげさまでインターネットの普及(はずっと前からしてたけど^^)とコロナをきっかけに、リモートワークっていう新しい働き方が浸透して、満員電車には乗らなくて良くなりました。別に私が大金持ちになってタクシーが主流になったわけではなく、結果的にそうなってくれた、ってだけのことです。2019年に福岡で前職の会社を退職し、プータローになった時に、福岡でとりあえず会社は設立しましたが、まだ当時はビジョンも計画もなく、全力を掛けるのはリスクしか無かったので、たまたまお声が掛かった東京の会社にもJOINすることを決めましたが、その時の決め手は「出社は自由で在宅でも可」でした。当時においてはかなり先進的な考えの会社だと思いました。私自身の「周りからは受け入れられないちょっと変わった考え」が半分ぐらい叶う会社だと知って驚きました。(その辺のことはこちらからお暇な時に辿ってみてください~)

今後は、多様性を受け入れないとビジネスにおいても、プライベートにおいても立ち行かなくなるような気がしてます。多様性を受け入れることで、様々な人が出てくると思います。まずは偏見を無くすことが第一歩かと。

例えば、私自身で言うと、移住は5年、糖質制限は3年、リモートワークは2年、ですが、最近で言うとFXを始めます(まだ調査・検証の段階)。サービスや商品を提供して喜ばれて対価を得るのがビジネスの基本なので、私は投資はビジネスとは思ってないです。が、「金融系は苦手」と毛嫌いしているだけではなく、偏見なく一度、よく調べてみよう、その結果、資産運用として取り組めるとわかったら始めようと思って、今は空き時間を調査・検証に費やしています。とにかく偏見は持たないのがこれからのアタリマエだと自分では決めています。

多様性が浸透すると、偏見や差別があらゆる場面で無くなり、これまで日の目を見なかった様々なモノ・コトが見えてくるでしょうし、いろいろと活気付くような明るいイメージを持っています。これからも気になった際にはまた文章にすると思います。